Anthropic、Alibaba「Qwen」による過去最大級の蒸留攻撃を上院に告発 — 2,880万件の不正やり取り、米議会は対中制裁修正案へ
Anthropic が、Alibaba の Qwen ラボに紐づくオペレーターが Claude に対し『過去最大級の敵対的蒸留攻撃』を行ったと、米上院銀行委員会宛ての6/10付書簡で告発した(Bloomberg が6/24に初報)。約25,000の不正アカウントと商用プロキシで地理制限を回避し、2026/4/22〜6/5の6週間で約2,880万件のやり取りを生成したとされる。狙われたのはエージェント推論・ソフトウェア工学・長期タスク遂行という Claude の最も商業価値の高い能力だった。
キーポイント
- 規模: 約25,000の不正アカウント・商用プロキシ経由で6週間に約2,880万件。中国エンティティを排除する地理制限を回避
- 蒸留(distillation)とは: フロンティアモデルに大量クエリを投げ応答を収集し、安価な競合モデルの学習に使う手法。R&Dコストを払わず能力を再パッケージする行為
- 議会の反応: Hagerty・Andy Kim 両議員が、不正に米AI出力へアクセスした中国企業を制裁・ブラックリスト化する修正案を必須の国防法案へ。下院でも超党派の関連法案
- 法的シフト: 利用規約(ToS)違反の枠を超え、貿易法・制裁による対処へ。公開APIにクエリを流す行為への刑事枠組み化には懸念の声も
- 前史: 2026/2 には DeepSeek・Moonshot・MiniMax の3ラボで計1,600万件超。4月の OSTP Kratsios メモの警告後に起きた『警告無視』案件
- ⚠️ Alibaba はコメント拒否。Qwen が実際に Claude の能力で改善したか・IP侵害に当たるかは未確定