🧠 コンテキストエンジニアリング / @U1 / @SUGURUKUN_AI / BOOKMARK
Opus 5 は「指示を足す」より「削って名指しで上書きする」— 実務3件が同じ結論に
Opus 5 に切り替えた直後の「応答がフラットな散文になる」「原因を1層でしか掘らない」「発話に返答せずいきなり作業に入る」という劣化の原因が、モデルの劣化でも rules の破損でもなく、Claude 5 世代で Opus 5 に配られる本体 system prompt が約8割削減され応答の書き方を規定する文が1つも無くなったことだと切り分けられた。空白を埋めるのは利用者の rules ではなく、モデルが訓練で内在化した既定の挙動だった。
キーポイント
- @u1 の実測: Opus 5 の system prompt は 正体宣言 / Harness / 環境情報 / スコープ規律 / 訂正の作法 のみで応答形式の規定はゼロ。加えて "When you have enough information to act, act." "give a recommendation, not an exhaustive survey" が即作業・評価軸の省略を後押しする
- 同じ rules でも Fable 5 では起きない。実測すると Fable 5 には別 prompt が配られ # Communicating with the user に「結論を先に・読みやすさ優先」の規範がある。Opus 4.7 は lean prompt の適用対象外
- 対策①: 本体方針を上書きしたい rule は本体の原文を引用して名指しで優先を宣言する。一般論の追記は優先の手がかりが無く負ける
- 対策②: 発火条件は自己分類ではなく「interrupt を受けた」等の観測可能な事実で書く
- 対策③: 「〜するな」の禁止形は代替行動を運ばないため、望ましい動きの記述へ変換する
- 対策④: output style(毎ターン attachment 配信)は書き方に効いたが、「返答せず作業に入る」癖は UserPromptSubmit hook の毎発話1行注入で初めて止まった(約50 token/発話)
- Anthropic 公式の Opus 5 向けガイドも同方向: 「最後に検証して」「ダブルチェックして」は削る、effort は low/medium を主力に、サブエージェントは大きい独立作業だけ
モデル更新は本体 system prompt の更新でもある。応答傾向が急に変わったとき rules を足す方向へ走ると、本体方針との矛盾を増やして悪化しうる。CLAUDE.md / AGENTS.md / SKILL.md を運用しているなら、①配られている prompt を確認 → ②衝突する rule を原文名指しの上書きへ → ③発火条件を観測可能な事実へ → ④禁止形を望ましい動きへ、の順で棚卸しする価値が高い。効かない指示の多くは、内容が悪いのではなく行動の瞬間に手元へ届いていない。