Next.js 16.3 — フレームワークが AGENTS.md を自分で書いて維持し始めた
Next.js 16.3 が 8/3 に正式リリースされた。目玉はエージェント向けの扱いで、next dev を走らせるだけでプロジェクトの Next.js バージョンに固定された AGENTS.md ブロックが自動で書き込まれ、以後も維持される。参照先は node_modules に同梱されたドキュメントなので、セットアップも更新作業も要らない。公式の説明は「エージェントは学習データにある古いパターンでコードを書きがち」で、その前提をフレームワーク側が引き受けた形になっている。
キーポイント
- next dev が AGENTS.md にバージョン一致のブロックを書き込み・維持する。参照先は node_modules 同梱の docs で、セットアップ不要
- ドキュメントを届けるためだけに存在した旧 Skills(vercel-labs/next-skills)は引退。代わりに作業フローを駆動する first-party Skills が入った
- 汎用の next-dev-loop Skill は、エージェントにブラウザを操作させ React ツリーを検査させて変更を検証させる(npx skills add vercel/next.js --skill next-dev-loop)
- アップグレードするだけで効く改善: dev のメモリ最大90%減(vercel.com のダッシュボードで 21.5GB → 2GB)、ビルド最大5.5倍、SSR で負荷時のリクエスト処理量が最大22%増(web streams → Node.js ネイティブ streams)
- Instant Navigations に instant() Playwright ヘルパーが追加。「リンクをクリックした瞬間に見えているべき内容」をアサートし、リファクタで遅くなる劣化をテストで捕まえる
- 実験的機能: Rust 版 React Compiler(v0 で cold 34% / warm 46% 短縮)、オフライン耐性 experimental.useOffline